梅田に向かう御堂筋線に乗っていて、立っている目線の先にたまたま見つけたこのドア横ポスターのカプセルホテルの広告もそんな語りたくなった広告のひとつ。
どちらが重要か優劣を付けるわけではないけど、優れたキャッチコピーと優れたボティコピーがあった場合、僕は優れたボディコピーの方により深い尊敬の念を覚える。
(もちろんボディコピーを読んでもらうためには、その前の段階で目に止めてもらうためのキャッチコピーやビジュアルなどで工夫が必要なのは言うまでもない)
この広告であれば、カプセルホテルが生まれたその歴史的背景を、その必要性から実は
黒川紀章(なぜ、KISHO KUROKAQAとローマ字?)設計であるという事実を織り交ぜながら、知的好奇心にビシビシ響くかたちで読ませてくる。
最後の「カプセルホテル」というサービス名に結びつく流れは正直、クサイけれど、想像するに減少するいっぽうのカプセルホテル利用者を温故知新させて新たなユーザーを獲得するというマーケティング課題に少しは貢献できたんじゃないでしょうか。
利用したこともないし、これから利用したいとも、利用する機会があるとは思えなかったカプセルホテル。
すくなくとも、僕がこの広告のボディコピーを最後まで読み終わった後に感じたことは「カプセルホテルっていいかも・・・・」というポジティブな気持ちだった。
そう、優れたコピー、具体的にはボディコピーは、読み手のマインドを180度スイッチさせる力があると思う。
というわけで、ポスター下に座っていた人には思いっきり怪訝な顔をされたけれども、パシャリ。
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