京都嵐山は清滝にホタルを見に行くついでに愛宕山の廃墟を見てきたらまんまラピュタだった

「京都市内でホタルを見るなら?」という質問があるとすると、
たいていは哲学の道か大原という答えが返ってくると思う。

そんななかで「清滝に一択」というアンサーは
京都市民からするとなかなかやるやんという認識になるはず、と勝手妄想。

6月も終わりに近づき、ホタルは今が見頃。
ということで、嵐山は清滝に学生の時以来、ほぼ10年ぶりにホタルを見に行くことに。

清滝のホタルについて念のため下調べをしていると、
なにやら清滝の愛宕山におもしろスポットがあることが判明。

ホタルのついで程度と思って行ってきたら、ここがまあスゴイところで、マジ衝撃。
例えるならば、まんまあの「ラピュタ」?!
まずは南方から阪急に乗って嵐山を目指します。それにしても阪急久しぶり。


桂で嵐山線に乗り換え。太秦住んでたころは大阪に繰り出すのにこの逆パターンばっかでした。
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久しぶりに乗った嵐山線は新型車両に変わってて、みょうに通路が広くてゴージャスさ満点。やっぱ阪急ええわ。
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嵐山の駅名表示は看板も雰囲気アリアリ。
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ゴミ箱もおもいっきり観光地仕様ですわ。
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ベンチもこれまたここでしか見たことないデザイン。
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駅前がえらいキレイに変わっててビックリ。いつのまにこんなにキレイになったの?!
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前日までの大雨で桂川も激流に。
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バスの時間が微妙だったので、コンビニで適当に買って渡月橋前の河原で軽く昼メシ。
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人力車の呼び込みは以前と全く変わらず。一度バイトしてみたい。
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歩いても行ける距離だけど、今回はバスで清滝に。本数少ない・・・
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清滝トンネル前はいつも不穏。信号は赤がデフォルトで、信号青のまま直進すると***という噂を昔聞きました。
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トンネル内もまんま世にも奇妙な物語です。
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嵐山から大覚寺に寄ったりして、だいたい20分ほどで終点の清滝に到着。200円なり。
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らしいです。
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帰りのバスの時刻を忘れずにチェック。
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清滝の集落に入ってくるとホンマにここ京都市内?!っていう気にいつもなります。東北かどこかの秘境の雰囲気。
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夜、ホタルが舞い乱れるであろう昼間の清滝川。
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おそらく最後の給水の自販機でポカリを調達し
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愛宕山の表参道という名の登山道に入ります。
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山頂までは4.2Km。
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ワタクシ、伊勢は1回、熊野へは2回、愛宕さんは今回が初体験です。
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警告。
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またまた警告。
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ご丁寧に山頂まで100mおきにこの案内が続いてました。
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登り始めてすぐに右手に現れたのが、かつての愛宕山ケーブルカーのケーブル敷設跡。
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このお助け水ポイントが途中に何箇所かあると思ってたら、登山口のここだけでした。
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トレッキング中にすれ違う人はほぼ100%「こんにちわ~」と挨拶。そして限りなく100%に近い確率でCWXを着用。
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タオルは1枚。しかもなめた格好でやってきてちょっと後悔。
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とちゅう3箇所ほどこういう東屋の休憩ポイントがありました。
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ウンウン。新田次郎って書きたくなるその気持わかるよ。
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なだらかな道が少なくほぼずっと坂道です。
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ちょいちょいナイスなビューポイントが現れるのが一服の清涼剤。
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ここの分岐点を越えるとゴールは間近。帰りは保津峡側にも行きたかったけど、今回はあくまで清滝がメインなので次回にパス。
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やっと山門に到着。
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お疲れ様です。ありがとうございました。
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なかなか辛辣ですね。ごもっとも。
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ボッカでトレーニングっていつの時代!
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愛宕神社の境内はこんな感じ。
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まだ登らせますか。
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やたらと猪さんがフィーチャーされてました。
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このレリーフもステキ☆
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嘉永元年っていうとなかなかけっこう古いんじゃないでしょうか。
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恥ずかしながら愛宕神社の御利益が防火ということを初めて知りました。火事をおこしたことのある実家用には大枚を叩き、自分ち用には安い御札を購入。
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足元を見すぎだと思います。
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この休憩所のなかはまんま登山用の山小屋のノリでした。
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山をおります。
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ほんと、この日は天気にめぐまれてました。
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ここで今回の隠れた目的地を目指します。愛宕神社の方にそれとなく教えてもらった情報を頼りに、たぶんここだろうとあたりをつけ、けもの道に分け入ります。


15分ほど歩いて
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出てこなかったら
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間違ってるはず。
という愛宕神社の方の案内どおり、けもの道を山の稜線に沿ってぐるっとまわった結果、元の道に戻ってしまいました。
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気を取り直して、もう少し下るとありました!
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このいかにもそれらしいボーイスカウトちっくな置き石。みなさん、これが目印です。
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しばらくけもの道を進むと・・・
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ついに到着。何も言わずにとりあえずこれを見てください。


愛宕山鉄道の愛宕駅跡。ここを訪れるのが今回の隠れ目的でした。
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終戦間際の1944年に放擲され、朽ちるにまかせて約70年。
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いわゆる廃墟を訪れるのは今回が初めてですけど、ハマる人の気持ちが分かりました。
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うつくしい・・・・
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1階から2階にあがってすぐ目に飛び込んでくる光景がコレ。
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こんなときはiPhoneじゃなくちゃんとしたカメラが欲しくなってしまう。
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かつては山の下からケーブルカーでここを登ってきたのかと思うと感慨深いです。
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天井が70年の歳月で鍾乳洞に。
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かなりの枚数写真を撮ってしまいました。
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このままあと100年ぐらい持ってもらいたいものです。
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さっきの駅舎跡がラピュタだとしたら、ここはマチュピチュ。駅舎跡からもう少し山を登ると現れます。
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こっちはだいぶ崩壊が進み、残っているのは建物の基礎が中心。
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すべては腐海に帰るのです。
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日もだいぶ暮れて来たので廃墟エリアを出て山を下ります。あのままいるときっとブレアウィッチプロジェクト状態でした。
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これ、ひのようじんって読むんだ・・・ず~っと「カセイヨウシン」て読んでたわ・・・
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日没までちょっと時間があったので
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唯一空いていた売店でビールを買って、登山による渇きを癒します。
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さあ、いよいよ日没です。
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あたりが暗くなって・・・・
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待つこと数分・・・・
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出てきました!分かるかな?!
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iPhoneではこれが限界みたい。

本当は文字通り「乱舞」というぐらい川の両岸にゲンジボタルが舞っていました。
考えてみたらちゃんとホタルが飛んでるのを見るのって子供の頃以来かも。

恋人はホタルが飛んでるのを見るのは生まれて初めてだったみたいでいたく感動してました。

名残惜しいですが、バスの最終が近づいてきたので清滝をあとに。

夜の嵐山駅は昼間と違った風情があってこれまたステキでした。
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うちに帰ってきて御札を貼って長い一日が終了。
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清滝、マジおすすめです。

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